-
ライター
元チャットレディ「モモ」
チャットレディは高収入を稼ぐチャンスのある魅力的なお仕事ですが、その一方でどのような危険があるのかも気になるポイントですよね。
トラブル前とトラブル後の対策も合わせて解説します!
目次
チャットレディに起こりえる危険と対策
チャットレディのお仕事で起こりえる危険性は8つあります。
私のチャットレディ経験も踏まえて、それぞれのトラブルが起こる可能性を表にまとめました。
最も起こる可能性が高いのが「脱税」で、その次が「盗撮」です。
その他は実際に起こる可能性が非常に低いですが、ゼロではありません。
主な対策 | 危険が起こる可能性 | |
---|---|---|
家族や知人への身バレ | ・顔を出さない ・マスクを着用する ・メイクやウィッグで変装 |
★☆☆☆☆ |
本業の会社への身バレ | ・確定申告で住民税の選択項目を「普通徴収」にする ・同僚に副業の話をしない |
★☆☆☆☆ |
盗撮・違法アップロード | ・国内のライブチャットに出演する ・顔を出さないなどの身バレ対策をする ・アダルトよりノンアダのほうが盗撮リスクは低い |
★★☆☆☆ |
脱税 | ・確定申告する ・「本業48万円」「副業20万円」以下に抑えるのが難しいケースもある |
★★★☆☆ |
スタッフのセクハラ・パワハラ | ・安全かつ信頼できる事務所を選ぶ ・セクハラは女性スタッフが在籍する事務所なら安心 |
★☆☆☆☆ |
報酬の未払い | ・安全かつ信頼できる事務所を選ぶ | ★☆☆☆☆ |
辞めさせてくれない | ・安全かつ信頼できる事務所を選ぶ | ★☆☆☆☆ |
ストーカー | ・配信場所を教えない | ★☆☆☆☆ |
家族や知人への身バレ
チャットレディを始めるにあたって、身バレは大きな不安の1つ。
ですが、ご安心ください。
ライブチャットはサイト・アプリを含めて20種類以上あり、FANZAなどの大手ライブチャットだけでもチャットレディの人数は10万人以上います。
運悪く知り合いに遭遇する確率は極めて低いです!
私がチャットレディをしていたときも、身バレはありませんでした。
また、スタッフさんの話では「過去に身バレがあったという話を聞いたことはある」という程度で、自身がスタッフとして働く中で身バレしたチャットレディはいないそうです。
そもそも身バレする可能性は低いですが、「顔を隠す」あるいは「マスク着用」などの対策をすればさらに身バレ確率は下がります。
もし、身バレしたら…。
強引な方法ですが、白を切り通して認めないのがおすすめです。
身バレしたサイトへ出演するのはやめて、別サイトでお仕事すると再び知り合いに遭遇する可能性も低くなります。
なお、チャットレディはお客様に「名前」や「住所」など本人特定に繋がる恐れのある個人情報を言うのはNGです!
事前対策 | ・家族や知人がライブチャットを利用できない時間帯に出演する ・顔を出さない ・マスクを着用する ・メイクやウィッグで変装する ・個人情報を言うのは絶対NG |
---|---|
危険が起こった時の 対処法 |
・しらをきる ・不安なら一定期間お休みする ・別サイトでお仕事する |
在宅は部屋のインテリアでバレることもある
在宅でお仕事する場合は部屋のインテリアでバレる可能性があります。
配信する部屋の背景を変えるほうが安心です。
また、個人情報が分かるモノが画面に映らないように注意しましょう。
ライブチャットのお客様は30代~40代が多い
ライブチャットの男性会員は収入に余裕のある30代~40代が多いです。
- アダルト2ショット(250円/分):1時間=1万5,000円
- ノンアダルト2ショット(150円/分):1時間=9,000円
- アダルトパーティー(100円/分):1時間=6,000円
- ノンアダルトパーティー(100円/分):1時間=6,000円
20代の男子大学生など低収入のお客様は少ないため、18歳~20代前半のチャットレディが知人に身バレする可能性は相当に低いです。
本業の会社への身バレ
副業でチャットレディをする方は本業の会社への身バレも不安ですよね。
本業の会社にチャットレディのお仕事がバレるのは、確定申告で住民税の支払方法を「特別徴収」にしている場合です。
特別徴収にすると本業と副業を合算して本業のお給料から住民税が天引きされます。
本業の給与が上がっていないのに住民税の金額が高くなると「副業しているのかな?」と疑問を持たれてしまいます。
そのため、確定申告の際に住民税の支払方法を「特別徴収」ではなく「普通徴収」にしましょう。
国税庁「確定申告作成コーナー」で住民税に関する選択項目を確認できるため、気になる方はチェックしてみてください。
すでに本業の会社から副業分の住民税が引かれている場合、市区町村から本業の会社へは住民税の金額だけが通知されるので副業の仕事内容はバレません。
もし、副業を聞かれた場合は仕事内容までは言わなくていいので、正直に認めるほうが誠実さを示しやすいです。
副業を禁止している会社に勤めている場合は何かしらの処分を受けるかもしれませんが、嘘をついても副業疑惑は払拭されません。
それなら、正直に副業を認めて信頼回復のチャンスに賭けるほうがメリットがあります。
事前対策 | ・確定申告で住民税の選択項目を「普通徴収」にする ・口を滑らせて同僚にチャットレディの副業を言わない |
---|---|
危険が起こった時の 対処法 |
・副業を聞かれたらチャットレディと言わなくていい ・正直に副業を認める |
盗撮・違法アップロード
チャットレディは画面上でキャプチャーされたり、画面越しでスクショを撮られるリスクがあります。
盗撮問題は犯人特定のために証拠が重要なポイントですが、ライブチャットはネット上のサービスであることから「盗撮の証拠を得られない」「疑惑のある人物の氏名や住所が分からない」といった理由で盗撮を100%防ぐことができません。
ただし、国内ライブチャットは以下のような対策をしているため、盗撮される可能性が低いです。
- 監視システムがある
- 利用規約に「盗撮禁止」と明確に掲載されている
- 違法アップロードを通報するフォームが設置されている
- 画面にサイト名が分かるロゴが入っている
実際に違法アップロードされているのは海外ライブチャットで局部を露出しているチャットレディの動画が多いです。
アダルトで局部を露出する過激なパフォーマーが狙われやすいため、海外ライブチャットで局部を露出するのが最も危険です。
盗撮動画が違法アップロードされると削除するのが困難なため、盗撮される可能性を考慮して「顔を出さない」「マスクを着用する」などの身バレ対策を検討することも大切です。
ちなみに国内ライブチャットで局部を露出するのがNGなのはもちろんですが、海外ライブチャットも日本国内から配信する場合は日本の法律が適用されるので局部を露出すると公然わいせつ罪となります。
事前対策 | ・国内のライブチャットに出演する ・顔を出さないなどの身バレ対策をする ・アダルトよりノンアダのほうが盗撮リスクは低い |
---|---|
危険が起こった時の 対処法 |
・アップロードされているサイトに削除依頼を出す ・所属事務所と出演サイトに連絡する ・出演サイトの不正アップロード通報フォームに連絡する ・アップロード先のサイトは海外が多いため、損害賠償請求などの法的措置は費用と時間がかかるだけで解決できないことが多い |
脱税
チャットレディに起こりえる危険の中でも、脱税が最も起こる可能性が高いです!
チャットレディの収入は少し幅広くみると月収10万円~40万円あたりが平均です。
収入には個人差があるとはいえ、他のフリーランスあるいはキャバクラなどの夜職と比較してもチャットレディは「経験」「資格」「容姿」が不問で面接採用率がほぼ100%の稼ぎやすい職業。
思った以上に年間所得が高くなり、確定申告がよく分からず、最終的に確定申告をせずに脱税になるパターンがおそらく一番多いです。
事務所に通勤する場合、「年間所得が高額なので確定申告してくださいね!」とアドバイスをもらえますが、在宅の場合は自分で確定申告の重要さに気付けるかどうかです。
年間所得が「本業48万円」「副業20万円」以上で確定申告は必要です。
年間所得は「年間収入」-「経費+国民健康保険料等」ですが、チャットレディは高収入を稼ぎやすいので経費などを差し引いても「本業48万円」「副業20万円」以上になることがよくあります。
脱税が発覚すると税務署から何かしらの連絡がきます。
脱税には「無申告加算税」など様々なペナルティがあり、相当に悪質な場合は「10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金」を処されるケースもあります。
脱税が発覚するのは1%程度という情報もありますが、覚えておきたいのは脱税は犯罪だということです。
脱税は、申告納税制度の下で国家的法益である課税権を侵害する重大な犯罪である。引用元: 国税庁
事前対策 | ・確定申告する ・「本業48万円」「副業20万円」以下に抑えるのが難しいケースもある |
---|---|
危険が起こった時の 対処法 |
・無申告加算税など、税務署の指示に従う |
スタッフのセクハラ・パワハラ
事務所に所属してお仕事する場合、セクハラやパワハラも起こりえるトラブルです。
セクハラは男性スタッフから言葉や行動で不快な思いをさせられ、パワハラはアダルト出演や出勤頻度の強要などが想定されます。
セクハラやパワハラの被害に遭ったときはその事務所をやめて、他事務所に移籍してください。
報酬条件などの理由からどうしてもその事務所でお仕事する必要があるなら、在宅に切り替えましょう。
セクハラやパワハラの相談先は色々とありますが、無料相談できる公的機関は「労働基準監督署」が一般的です。
また、セクハラに関しては「不同意わいせつ罪」が成立するケースもあるため、警察にも相談しましょう。
業界全体として実際にどのくらいセクハラやパワハラがあるのかは分かりませんが、安全性・信頼性の高い事務所を選べば被害に遭う可能性が低いのは確かです!
事前対策 | ・安全かつ信頼できる事務所を選ぶ ・セクハラは女性スタッフが在籍する事務所なら安心 |
---|---|
危険が起こった時の 対処法 |
・他事務所に移籍する ・セクハラは労働基準監督署や警察に相談する ・パワハラは労働基準監督署に相談する ・フリーランス・トラブル110番に相談する(第二東京弁護士会) |
報酬の未払い
報酬の未払いはWebでもちらほらと見かける内容ですが、実際は起こる可能性がかなり低いです。
ライブチャットも事務所も利益を上げるためにはチャットレディにお仕事してもらうことが必要不可欠で、報酬を支払わないサイトや事務所にチャットレディが集まるわけがありません。
いろんな事務所があるのでトラブルが起こる可能性はゼロではありませんが、大手事務所なら「運営年数が長い」「黒字経営」などの理由からまず起こらないと言えます。
もし、報酬未払いのトラブルに遭遇したときは厚生労働省が委託している「フリーランス・トラブル110番」に相談してみてください。
フリーランス・トラブル110番は第二東京弁護士会が運営しており、相談も和解あっせん手続きも無料です。
事前対策 | ・安全かつ信頼できる事務所を選ぶ |
---|---|
危険が起こった時の 対処法 |
・フリーランス・トラブル110番に相談する(第二東京弁護士会) |
辞めさせてくれない
サイトやアプリに直接登録する場合、仕事を続けるかどうかに対して運営会社は一切干渉しません。
そのため、辞めさせてくれないトラブルが起こるのは事務所に通勤する場合が想定されます。
基本的にどのような仕事であっても続けるかどうかは個人の自由です。
「やめさせない!」と言われても仕事をしなければいいため、やめれない状況というのは脅迫などによって仕事を強要されるケースが多いと思われます。
これは1つ前にご紹介した報酬未払いと同じで、「仕事を強要する」「やめさせない」といった事務所にチャットレディは定着しません。
そのため、実績のある大手事務所であればトラブルに巻き込まれる可能性は低いです!
事前対策 | ・安全かつ信頼できる事務所を選ぶ |
---|---|
危険が起こった時の 対処法 |
・フリーランス・トラブル110番に相談する(第二東京弁護士会) ・身の危険を感じる場合は警察に相談する |
ストーカー
チャットレディがストーカー被害に遭う可能性は限りなくゼロに近いです。
キャバクラなどの店舗型の職業は住所が分かるのでストーカーされる可能性がありますが、チャットレディはお客様に住所を教えない限りは配信場所が特定されることはありません。
基本的にチャットレディ事務所の住所は公式ページや求人情報で非公開となっています。
どのあたりでお仕事するのかを伝えるために住所の一部を公開するケースもありますが、住所が分かっても誰がどの店舗で働いているのかは絶対に分かりません。
事前対策 | ・配信場所を教えない |
---|---|
危険が起こった時の 対処法 |
・警察に相談する |
安全なチャットレディ事務所の選び方
チャットレディに起こりえる危険をご紹介しましたが、セクハラや報酬未払いなど事務所選びとの関連性が深い内容もあります。
このような危険性は安全な事務所を選ぶことが重要なので、これからご紹介する内容を参考にしながら事務所選びをしてみてください。
運営年数の長い事務所は安全
安全な事務所を探すときは、まず運営年数に注目しましょう。
事務所を長く運営するためには安定してチャットレディを確保し続けなければなりません。
運営年数の長い事務所はトラブルがないからこそチャットレディが集まり、多くのチャットレディが働いてくれるおかげで長期運営できるわけです。
透明性の高い事務所は信頼できる
運営年数と合わせて事務所が公開している情報にも注目しましょう。
いろんな情報を公開している事務所は、ホームページや求人で以下のような内容を確認できます。
- チャットブースなど事務所内の写真
- スタッフの顔やプロフィール
- スタッフのブログ
- 報酬率やボーナスの詳細な条件
- 所属チャットレディの口コミ
公開されている情報量で信頼が決まるわけではありませんが、透明性が高いほど選びやすいです。
口コミをチェックしておくとより安心
口コミをチェックすると、どのような事務所なのかが具体的に分かるケースもあります。
一応はチェックしておくとより安心です。
- 公式ホームページ
- 求人情報
- X
- Google Map
- 爆サイなどの掲示板
チャットレディ業界は大手事務所だけでも口コミ数に大きな差があり、「アスタリスク」と「ポケットワーク」だけは他事務所と桁違いの口コミ数があります。
最終的には面接の印象で決めることも大切
最終的には面接や体験入店で感じた印象が決め手になることはよくあります。
あまり情報が公開されていない中小規模の事務所だけではなく、運営年数の長い大手事務所を選ぶ場合も同じです。
大手事務所は全国展開の事務所が多いですが、ほとんどはフランチャイズ(FC店)です。
フランチャイズとは、グループとして一定の運営方針を共有しながらボーナスなどの細かい内容は各店舗のオーナーに任せるという事業形態です。
つまり、大手事務所はグループとして見た場合に安全性・信頼性が高い印象があっても、セクハラ等の危険性は各店舗のオーナー・スタッフのモラルにもよるということです。
トラブル防止のためにこのような対策をしている事務所もあります!
まとめ
チャットレディの危険性に関する話題では「身バレ」と「盗撮」がよく挙がりますが、今回ご紹介したように一番気をつけてほしいのは確定申告です。
月収10万円でも年間120万円で確定申告が必要なので、初年度から確定申告しなければならない方は意外と多いと思います。
盗撮は実際に盗撮されたかどうかが分からないことがほとんどなので、「気にしても仕方ない」という考え方に切り替えて稼ぐことに集中しているチャットレディが多い印象です。
その他の危険性は私がチャットレディをしていた頃に周囲からトラブルの話を聞いたことがないということも含めて、起こる可能性は極めて低いです。
総合的には高収入を稼ぐという大きな魅力に対して、リスクが低いお仕事と言えるのではないでしょうか。